残りの人生からこれからの人生へ 名古屋市熱田区浄土真宗 大谷派 白毫寺

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残りの人生からこれからの人生へ

皆さんとお話しをしておりますと、よく「もう残りの人生だからね」と口にされる方がいらっしゃいます。               一方で、若い世代は「これからの人生」と言います。同じ人生でありながら、この言葉の違いには、大きな心の向きが表れているのです。

1.残りを数える心と、これからを開く心

人生は有限です。                                                                                          若い人も高齢の人も誰もが❝残りの人生❞を生きています。

ジョギングに例えるなら、走り始めたときは「これから5km」   4km走り終えたときは「残り1km」

同じ道でも、心の向きが変わると、感じ方が変わります。      高齢になると、どうしても❝終わり❞を意識しがちです。

しかし、お釈迦さまの教えは                  過去を追わず、未来を願わず、ただ今を生きよ です。       今を生きる心が整えば、人生はいつからでも❝これから❞になります。

2.大きな目標はいらない、身の丈の一歩でよい

「今から始めても遅い」と思われる方もいますが、何かを始めることに遅いはありません。

階段を登るのが辛くなり、歩かなくなる。歩かないから益々足腰が弱る。こうした負の連鎖に入ってしまう方もおられます。                でも今日は一段、明日は二段、この小さな積み重ねが、やがて大きな力になります。

オリンピックを目指す必要はありません。             達人になる必要もありません。

身近な目標を達成することで、「できた」喜びが生まれ、その喜びが次の一歩を生みます。

3.ご縁をいただき、仲間と歩む

新しいことを続けることは、仲間も存在が大きな支えになります。    趣味を通じて新しい出会いが生まれ、そのご縁がまた人生を豊かにしてくれます。

仏教では、人との出会いを「ご縁」と呼びます。偶然ではなく、仏さまが結んでくださった大切なつながりです。

4.結果に執着しない。執着は苦しみのもと

目標を持つことは大切です。                   しかし、気を付けたいのは『執着』です。

結果にこだわりすぎると、折角の喜びが苦しみに変わってしまいます。                               お釈迦さまは、「執着こそ苦しみの根」と説かれています。

だからこそ、❝できたらありがたい、できなくてもよい❞という柔らかい心で取り組むこちが大切です。

5.今日をよく生きる、丁寧に生きる

人生は、今日の積み重ねです。                    今日はもう過ぎ去り。明日はまだ来ていません。

『今日をよく生きる』その心が人生を❝残り❞ではなく❝これから❞へ変えていきます。

その一歩が、これからの人生を照らしてくれます。         決して遅くありません。穏やかな人生を歩むために始めましょう。